今回は初のぼっちディズニーをしてきました!
私は身体障害者1級を保持していますので、ディズニーでは障害者向けのサービスが受けられます。
ディズニーで受けられるサービスのひとつであるDAS(ディスアビリティアクセスサービス)は、一人の場合は利用できないというネットの書き込みも見受けられますが、条件によってはひとりでもDASを利用することは可能です。
実際に私は今回、ひとりでディズニーに行ってDASを利用しましたので、どんな場合に利用可能か、私の体験をもとにお伝えできればと思います(一部推測も含みます)。
ディズニーで受けられる障害者用サービスとは
まずはじめに、障害者がディズニーで受けられるサービスとしては主に、
- 障害者割引でのパスポート購入
- DAS(ディスアビリティアクセスサービス)
があります。
※このほかにも障害者用の駐車スペースや車椅子のレンタルなどのサービスもありますが、私は利用していないので、今回は省略させていただきます。
障害者割引でのパスポート購入
ディズニーのパスポートには通常の1デーパスポートの他に障がいのある方向けのパスポートというものが用意されています。
こちらは通常と同じくアプリや公式サイトから予約・購入が可能で、ディズニーホテルに宿泊の人はホテルでも購入できます。
対象者
・下記いずれかの証明書をお持ちの方
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、障害福祉サービス利用のための各種受給者証・同伴者1名(証明書をお持ちの方1名に対して同伴者1名に限り購入できます。)
ディズニー公式サイトより引用
金額は通常のパスポートと同様、日によって変動しており、だいたい通常より1,500円前後の割引価格で購入できます。
こちらのパスポートは障害者本人の他、同伴者1名まで割引価格で購入できます。
ちなみに、公式サイトには
※アトラクションなどの利用には健常者の同伴が必要です。
とあるのですが、こちらは障害者すべてに当てはまるのではなく、一部の方が対象になります。
アトラクションを利用するのに同伴が必要な方は、基本的にDASの利用にも同伴者が必要になります。詳しくはこちら。
私の場合、同伴者が必要な障害には当てはまらないため、ひとりでディズニーを楽しむことができました。
参考までに、今回購入したパスポートの金額は、
- 1日目:通常1デーパスポート(7,900円)→障害者用パスポート(6,500円)
- 2日目:通常1デーパスポート(8,400円)→障害者用パスポート(6,800円)
でした。一定額の割引ではなく、その日のチケット価格によって割引率も多少変わるようです。
ちなみにディズニーでは障害者用のパスポートであっても、再入園が可能でした。
私は旅行の際は休むためにホテルへちょくちょく戻ることが多いので、これは非常に助かります。
購入方法は通常のチケットと全く同じです。
購入時は障害者手帳などの証明書の提示は必要ありませんが、パークへ入園する際に必ず必要になりますので、忘れないように注意が必要です(手帳などの証明書の原本か、ミライロでの提示※コピー不可)。
入園時、入り口でQRコードの読み取りを行うと、通常は緑のランプがついてそのまま通れるのですが、障害者パスポートの場合は赤いランプがついてこの時にキャストの方に「手帳などを見せてください」と言われます。
ここで手帳などの証明書を提示し、確認できたらキャストの方がパネルで操作(ロック解除とかかな?)をしてくれますので、そのまま入園できます。
※同伴者用のチケットで入園する場合は、必ず障害者本人と一緒に入園する必要があります。
そして入園後はそのままパークを楽しむことができます!
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)とは、「疾病、負傷などにより体の機能が低下し(一時的な場合を含む)お手伝いを必要とされる方の負担を軽減するためのサポートサービス※ディズニー公式サイトより引用」の一部です。
対象施設
東京ディズニーランド
・すべてのアトラクション
・ウッドチャック・グリーティングトレイル
・ミッキーの家とミート・ミッキー
・ミニーのスタイルスタジオ
東京ディズニーシー
・すべてのアトラクション
・ヴィレッジ・グリーティングプレイス
・“サルードス・アミーゴス !” グリーティングドック
・ミッキー&フレンズ・グリーティングトレイルディズニー公式サイトより引用
DASは上記にあるように、すべてのアトラクション&グリーティングで利用が可能です。
対象者
列に並ぶことのできない
身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、障害福祉サービス利用のための各種受給者証をお持ちの方ディズニー公式サイトより引用
同伴について
視覚障がい、発達障がい、知的障がい、精神障がいのある方が施設を利用する場合、また、肢体不自由の方でご移動に同伴者の補助が必要な場合には、健常者の同伴が必要です。
ディズニー公式サイトより引用
同伴については、
「視覚障がい、発達障がい、知的障がい、精神障がいのある方が施設を利用する場合」とあるので、これに当てはまらない場合は、基本的に同伴の必要がないということになります。
ですが、アトラクションによってどのような動きをするかや、非常時の避難経路などが変わってきますので、場合によっては同伴者がいないと利用できない可能性もあります。
その場合は各アトラクションのキャストの方から説明があると思いますので、不明点などは直接キャストの方に確認してみてください。
DAS(ディスアビリティアクセスサービス)体験レポ!
それでは、実際に先日DASを利用してディズニーを満喫してきましたので、その時の体験をお伝えできればと思います。
まず、DASを利用するために初回登録が必要になります。
これは、ゲストサービスなどで行うのではなく、最初に利用するアトラクションで直接行います。
(例えば私はトイマニで初回の利用をしたので、トイマニの制服を着たキャストさんに手続きをしていただきました。)
初回の登録はその日初めてDASを利用する最初のときだけで、一度登録すればその日は再登録の必要はありません(ただし、DAS利用をする際には各アトラクションごとの説明と確認をする必要があるので、登録がなくても毎回5分くらいは時間がかかります)。
また、別日にパークを利用する場合も、再登録が必要になります。
初回登録について
初回の登録は、証明書の確認と、DASについての説明&障害の状態についての確認などを行い、写真撮影を行います。
パスポートを読み込んでもらってからDASについて一通り説明があり、この時に何か質問があるかと聞かれたので「ひとりでも利用できますか」と聞いてみました。
すると、「そちらに関しては、このチェック項目の中で当てはまるものを教えてください」と言われ、6項目の中から該当するものを確認しました。
- 視覚障害
- 発達障害、知的障害、精神障害
- 車椅子からの乗り降りができる
- 同伴者の補助により移動ができる
- 自力で歩行ができる
- 自力で階段昇降ができる
私の場合、
- 自力で歩行ができる
- 自力で階段昇降ができる
という2項目のみに該当していたので、それを伝えたところ、
「それであればおひとりでもご利用可能です!」
とのことでした。
おそらくですが、ここで該当する項目によって同伴者が必要かどうかや、そもそもアトラクションの利用は可能かなどの判断がされるのだと思います。
最初の4項目に関してはアトラクション利用の際に同伴者が必要になる対象と一致しますので、この4つのうちどれかに該当する場合は一人ではDASの利用ができない可能性が高いです。
利用を希望される方は、対象アトラクションのキャストにディスアビリティアクセスサービスを利用したい旨をお申し出の上、登録を行ってください。
その際、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、障害福祉サービス利用のための各種受給者証のいずれかとグループの方全員のパークチケットを提示してください。ディズニー公式サイトより引用
私は今回ひとりでの利用でしたが、グループで利用する場合は、登録の際に全員のパスポートの提示が必要になるみたいです。
そして最後に顔写真を撮って、初回登録は完了です!
ちなみに『DAS(ダス)を利用したいのですが…』とキャスタの方に伝えれば通じます!
各アトラクション利用時の予約について
初回の登録が完了すると、「このままこのアトラクションの予約をされますか」と聞かれ、トイマニの予約を行いました。
まずはそのアトラクションについて、こういった動きをしますが大丈夫ですか、という確認や、非常時の避難経路(段差を跨ぎます、や、階段の昇り降りがあります、など)の説明があり、問題がないかの確認がされます。
これは、アトラクションによって違うので、予約時は毎回説明を受ける必要があります。
問題なければ、その時の待ち時間分の時間後で予約を入れてもらえます。
(このときアプリに、DPAやPPなどと同じように、利用時間が表示されます(分単位)。例えば、予約を行ったのが11時5分で、その時点での待ち時間が60分の場合、12時5分で予約がされます。アトラクションによっては説明にかかった時間分を差し引いてくれたりもします。)
ちなみに予約時間に遅れそうな場合、確認したところ10〜15分までなら大丈夫ですとのことでしたが、これはどうやらアトラクションによって違うみたいです。
トイマニでは10〜15分、ティンカーベルでは15分、ソアリンは30分以内に、と言われたので、予約の時間に遅れそうな場合は都度キャストの方に確認することをお勧めします。
ちなみに予約の時間から一定時間が過ぎるとアプリの予約が消えてしまうそうです。
アトラクション利用時と待ち時間について
予約が完了したら、あとは時間になるまでパーク内外で過ごし、時間になったらそのアトラクションの場所へ戻ります。
このとき、アトラクションによって案内される通路が異なります。
DPAやPPと同じ通路だったり、車椅子用の通路だったりしました。
これも基本的には予約時に、戻ってきたらあの場所へ行ってくださいねと説明がありますので大丈夫です。
対象施設のキャストに、登録に使用したパークチケットを提示してください。
ご本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループの方全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができます。
(列の途中にあるショーや演出はご覧いただけない場合があります)
なお、その間にほかの対象施設を利用することはできません。ディズニー公式サイトより引用
なお、待ち時間の過ごし方については上記にもあるように、DASの対象施設の利用以外であればどこで何をして待っていてもOKです。
※DASの対象施設=すべてのアトラクション&グリーティングです。
私はご飯を食べたり、SHOPを覗いたり、この時間を利用してホテルのチェックインをして部屋で休憩したりと過ごしていました。
パーク外に出たら無効になったりしないかな?とちょっと不安でしたが、こちらは問題ありませんでした。
あとはBBBなどのショーもDASの予約中に観るのは問題ありませんでした(こちらはキャストの方に直接確認済みです)。
ぶっちゃけ、物理的にはDASの予約中も通常の列に並べてしまうのですが、それをしてしまうとそもそも何のためにDASの利用をしているのか、という問題になりますので、常識的に考えてDASの予約中は他のアトラクションの利用は控えましょう。
ということで、初めてのぼっちディズニー、DASのおかげで体力も温存できて1日パークを楽しむことができました。
このサービスがあることで、普段の生活で制限がある方でも可能な限りディズニーを楽しむことができるので、本当にありがたいサービスです。
不正な利用によってこのサービスがなくなってしまうなんてことのないように、利用される方はきちんとルールを守って利用してくださいね!